先月1月21日に練馬区石神井で行われた「令和6年度 ケアマネ石神井チーム形成力班研修会」に、当院の中西院長が講話をさせていただきました。この研修会は、「本人の意向を叶えるチームを作ろう!」というテーマのもと、ケアマネジャーさんから訪問看護の方、地域包括、福祉装具の方などの多種に渡る方々が参加し、利用者の意向を尊重したケアを実現するための技術を学ぶ場として開催されたものでした。<院長の講話>まず中西院長から「本人の意向を叶えるための多職種カンファレンス」というテーマで講話をさせていただきました。簡単な自己紹介から訪問診療に進む経緯を話し、院長が患者様の意向を尊重するうえで重要としているACPについてのお話をいたしました。ACPとはアドバンス・ケア・プランニングの略で、将来の変化に備え、医療及びケアについて本人を主体にそのご家族や近しい人、医療・ケアチームが繰り返し話し合いを行い、本による意思決定を支援する人生設計の取り組みのことです。質疑応答では、参加者の方々から現場で直面している具体的な問題についての質問をいくつかいただき、院長の経験を踏まえたご返答をさせていただきました。<グループワークと発表>事例概要の説明が行われ、グループワークをいたしました。参加者が6~7人のグループに分かれ、ケースに基づいて合意形成をどう進めるかを考え、その後各グループで発表となりました。グループワークの発表後に院長から総評を行い、各グループの取り組みについてコメントさせていただきました。事例を通して、様々な立場からの意見に耳を傾けることが貴重な機会となったのではないかと思います。<研修会を終えて>参加者の方々より実際に現場で役立つ情報を学べたという声をいただき、とても充実した時間を過ごせたことを嬉しく思います。業種を越えて意見を話し合う姿に、患者様のより良い生活をサポートしたいという、皆様と同じ方向に向かっていることを感じられたことはとても有意義な経験となりました。今後も、患者様と関わる皆さんでより良いチームを作り、利用者の意向を尊重したケアを提供できるよう、私たちも努めていきたいと改めて感じました。