クリニック内にてスタッフによる院内勉強会を行いました。写真と共に、それぞれの様子をお届けいたします!緩和ケア専門 村野先生:「在宅でのオピオイド注射」ご自宅でも使用可能なオピオイドという医療用麻薬に使用方法などをわかりやすくご説明いただきました。痛みがあると心身ともに消耗し、精神的苦痛もでてきてしまいます。ご自宅でも医療用麻薬を適切に使用することで多くの患者さんの痛みを取り除くことができ、苦痛の軽減につながるため、正しい知識が必要だと再認識しました。住み慣れたご自宅で患者様、ご家族が安心して過ごせるようにするためにもしっかり疼痛コントロールできるクリニックでありたいと思いました。院長 中西先生:「緩和的コミュニケーションスキル」訪問診療で患者様やご家族への病状説明など、緩和的コミュニケーションが求められることは多々あります。その際、言語情報が与える影響よりも、表情や声のトーン、話すスピードなどの視覚情報・聴覚情報のほうが大きく影響していると言われているので、話す内容以外への配慮も必要となります。また、とくに悪い知らせを伝える時のコミュニケーションスキルとして、SPIKESがあります。そのなかでもE(Empathy&Exploration/感情の探索とその対応)についてはNURSEを活用し、会話の中に感情データが隠れていないか考え、逆質問をすると会話の糸口が見つかることもあるそうです。普段の診療でもSPIKESやNURSEというスキルを意識的に使ってみることが大切だと感じました。管理栄養士 瀬谷さん:「訪問栄養指導の症例報告」退院後の管理や通院困難などで訪問診療の介入となった患者様は、診療以外にも今後の自宅での生活や食事面でのご不安をよく口にされることがあります。そこで管理栄養士から食事面でのサポート、生活の上でのご相談も含め介入が出来る「訪問栄養相談」について、実際に携わっている患者様の症例をもとにお話を聞くことが出来ました。患者様の栄養状態が良好になることにより、疾患の改善、ご家族様の認識の変化、不安が減少することでお薬の休薬にも繋がることが分かる貴重な機会となりました。医師と患者様を繋ぐ架け橋の様な存在となり、あくまでも“指導”ではなく“相談”であることという、診療以外のサポートも大切であるということを共有していただけました。ドライバー 斉藤さん(元ヘルパー):「訪問介護ヘルパーができること/できないこと」ご自身の経験をもとに、ヘルパーさんの業務内容(できること・できないこと)をお話しいただきました。基本的にヘルパーさんは、ケアプランに書かれていないサービスを提供できません。日常生活以外の家事はヘルパーさんには頼むことができません。たとえば、タンスなどの大きな家具の移動や大掃除などの「日常」の枠を超えた家事、おせち料理、誕生日などの行事料理を作ってもらうこともできません。ゴールは利用者の自宅での生活自立支援とADLの維持であり一人暮らしや誰も見ていない状態にいる高齢者の生存や安全を確認すること。我々が訪問診療で介入させていただいている患者様の中にも、ヘルパーさんも介入している方が多くいらっしゃいます。共に患者様の在宅療養をお手伝いさせていただくチームとして、大変良い学びとなりました!!ファミリーケアクリニック吉祥寺では、こうして定期的に勉強会を開催し、スタッフ全員が最新の知識と技術を学び、患者様に質の高い在宅医療を提供できるよう努めています。今後も皆様の生活をサポートするために、日々スキルを磨いてまいります!また、地域の皆様や事業所の方向けの講演会なども積極的に実施したいと考えております。お気軽にご依頼くださいませ!!