訪問診療専門

 訪問診療専門 

ご挨拶

在宅でも質の高い医療で、生活に安心を。

こんにちは。ファミリーケアクリニック吉祥寺の院長、中西貴大と申します。

私は小学校の終わり頃から漠然と医師になりたいと思っていました。はっきりと医師を志すようになったのは、高校2年生の時。地元の兵庫県でJR福知山線脱線事故を経験したことがきっかけです。私も利用していた沿線での事故で、実際に自分の高校の卒業生や、在校生のご両親が亡くなり、悲惨な事故を現実味をもって感じ、何もできない自分の無力さを痛感しました。「この先、この無力感を抱えながら生きていくのは嫌だ」「目の前で困っている人に手を差し伸べたい」と強く思い、医師になることを決意しました。

医学生時代、途上国、WHOでの活動

大学在学中の2010年からは発展途上国の医療支援の活動をしてました。自分達のできることを現地のために実践する仲間と出会い、”医学生の自分にでもできることがある”と考え、学生団体を組織しました。 医学生をはじめ、すぐに20名以上のメンバーが集まり、所属の三重大学と縁があったラオスの大学の先生を紹介いただきました。そうしたつながりもあり、メンバー20名以上を連れて現地に何度も赴き、ラオスで診療所の建設を行いました。 その時から、病院などの医療現場にいるだけでは本当に困っている方にアプローチできないと感じていました。根本的な解決には地域を見たり、医療システムや法律までをも考えないといけないと思うようになりました。そうしたことから、大学時代には1年休学し、国連機関の1つであるWHOでインターンしたり、海外のNGOの活動に参加したりと臨床現場だけでなく、幅広い視点を学んできました。

全国トップクラスの救急救命医療現場での経験

医師になってからは、救急車の受入台数が毎年全国トップクラスである湘南鎌倉総合病院の門を叩きました。地域の中核を担う600床ほどの大病院で、研修医の2年間を通じて多くの患者さんの診療に携わりました。救急車台数と同じく、非常に忙しい病院としても知られており、寝る間を惜しんで診療や勉強にあたりました。どんな時でも自分の家族であればどうしたいか、どうしてあげたいかを考える、その人に寄り添って考え行動する医師としての礎を築かせてもらった大切な時間でした。 災害医療を契機に医師を志したこともあり、救急医療に対して興味を持っていましたが、救急の現場では症状が増悪してからくる方が多く、そこに救急医療の難しさや課題意識を持つようになりました。症状の増悪前や、救急での診療後を診ることで、より良い医療を届けたいと考えたのです。

そのため救急だけでなく、その前後に関わる内科や集中治療も学びたいと考え、東京都の練馬光が丘病院で勤務する道を選びました。 練馬光が丘病院は300床ほどの病院です。救急外来で対応した患者さんを入院中も継続して診察し、さらに退院後も外来でフォローできたので、本当に最初から最後まで診る経験ができました。これまで病院嫌いで病院にかかったこともなかった方が、いざ調子が悪くなり病院にかかり、病気が良くなり退院される時に、「先生が診てくれるなら通院するよ」と仰っていただけるのはとても嬉しかったです。

その反面、悔しい思いも沢山しました。自分自身がもっと最先端のことを学ぶことでより多くの人を救えるのではないか、あるいはより多くの専門家とチームを組むことでそれが出来るのではないかと考えるようになりました。 そうした中で東京都立多摩総合医療センターの先生から声をかけていただき、3次救急病院、東京ERとしても有名であり、幅広い患者さんを診ながら高度医療も学ぶため、新たな道を選びました。 多摩総合医療センターでは内科診療、救急・集中治療のいずれもを行っていました。そうした中でCOVID-19の流行があり、当時話題になったECMO診療など最先端医療にも関わりました。医療現場にいると数少なくない患者さんの最期に携わらせていただきます。

そうした時に、患者さんや家族が望む最期を過ごさせてあげたい、悲しい事実ではあるもののそれを受入れ、歩みを進めるサポートをしたいと考え、緩和ケアも勉強する機会をいただきました。 大学を卒業後、病気に対する学びだけでなく、どう患者さんと関わるのか、医師として自分が出来ることを増やし、そして患者さんの人生に寄り添うために様々な場所で学び、研鑽を積んできました。すべては「目の前で困っている人に手を差し伸べたい」が原点でした。

在宅医療を志したきっかけ

病院をはじめとした医療機関での診療を行う中で、病気と戦うだけでなく、病気がありながらもどう充実した時間を過ごしていけるかについて考えることが増えました。

それは国内・国外問わず大変な環境に身を置いていたり、病気やがあったとしても心は豊かに過ごしている人と沢山出会ってきたからこそ感じたものだと思います。 そうしてこれまでを振り返った時、学生時代に原点がありました。大学6年生のときの病院実習で、患者さんの自宅で3泊4日過ごしたことがあります。その方は90代後半の在宅酸素を使用している男性で、ほぼ一人暮らしで自宅とデイサービスを行ったり来たりするだけの日々を過ごしていました。病院からの退院前に「退院おめでとうございます」との声に「帰っても仕方がない、やることもないし早く死にたい」と仰ったのがキッカケでした。自宅にお邪魔し、料理をしたいと仰る御本人と一緒に自宅にあった電磁調理器をセットし、冷蔵庫を動ける範囲内に移動させ、酸素を使っていても自分で料理を出来る環境をつくりました。

そして「90代からの新しい趣味ができたな」と満面の笑みを浮かべて仰っていました。 あの笑顔が忘れられず、在宅医療の現場に飛び込みました。病院だけでは、医学だけではつくれない笑顔を、安心を生活にとどけたいと思ったのが大きな理由でした。

武蔵野市で開業した理由

これまで練馬、小金井・国分寺エリアと近隣地域で勤務をしてきました。いずれにもつながる医療圏で貢献できればと考えていたこと、また開業当時に機能強化型在宅療養支援診療所がなかったことがキッカケでした。それまでも吉祥寺エリアには足を運ぶことが良くあり、文化的にも面白みのある街だと感じていたことも大きかったです。 これまで、海外で支援活動をしていた時にも感じていたことですが、どのような場所にもさまざまな形で困っている人がいます。それは東京も例外ではありません。確かに東京には病院がたくさんありますし、多くの医師もいます。しかし、医療が上手く届いていない方々も少なからずいるのです。 また私は、自分が目指しているところを人に伝えることも大事だと思っています。より多くの人に伝えていくためには、人口の少ない地域ではなかなか難しく、やはり人が集まっている東京で形作り発信していくことで、ひいては地域にも伝わっていくと考えています。 武蔵野市をキッカケとして、各地の医療が届いてない場所、医療資源の少ない地域にも広げていけたらいいなと考えています。

開業期

開業してすぐに新型コロナウイルスの第7波があり、医師会や保健所、地域包括支援センターから、発熱した高齢者への往診を頼まれることが多くありました。また外来でのPCR検査の実施希望も多く、需要を聞いてからすぐに体制を構築し連日30人近くの検査を実施しておりました。
訪問診療は基本的に、今後の継続診療を前提として、状態が落ち着いている際に今後の病院との関わり方や過ごし方を考える中で、ご依頼をいただき診療がスタートすることが多いです。ところがコロナ禍では、発熱や状態不良があり緊急でご依頼をいただき診療が始まることも多く、この地域での訪問診療や救急対応などが足りてないと身をもって感じました。まさに、病院で勤めていた時になんとなく感じていたニーズが明確になった出来事でした。
コロナ対応を通して地域の皆さまに当院を知っていただけたのはとても貴重な機会でした。どれだけ体制を整えていても、私たちを知っていただき連絡いただけなければ医療を届けることができない、届かないことで困りごとが生じる前に、沢山の人に当院をもっと知っていただきたいと思っています。

これからについて

私自身、院長としてクリニックを運営していくことは初めての経験で、本当に沢山の方々に助けていただきここまで走ってこれました。皆さまに心より感謝しております、誠にありがとうございます。
当院は、地域に根ざし皆さまから求めていただけることで、クリニックにも沢山のスタッフが集い、また地域の皆さまに還元していけています。一方でまだまだ地域には本来医療があればより良い生活ができるものの、それが届いていない方も沢山いらっしゃることを感じます。日々変わるその方の状況、価値観に応じて、その時々のその人にあった医療を提供すべく、私たちも一層精進して参りたいと思います。
これからも医学だけでなく人生に寄り添っていけるチームとして、皆さまと力を合わせて安心して暮らせる地域を創っていきたいと思います。今後ともよろしくお願い申し上げます。

<略歴>

三重大学医学部医学科卒業。 全国最多の救急車搬送受け入れ件数を誇る、湘南鎌倉総合病院にて初期研修を修了。 その後、練馬光が丘病院で救急診療、内科、重症患者の集中治療を行い研鑽を積む。同時に、東京や鹿児島、沖縄にて離島診療、地域診療を学ぶ。 東京都立多摩総合医療センター勤務時は、プライマリ・ケアからコロナ患者のECMO診療まで幅広く診療を行う。

その間、多くの患者さんの最期と向き合い、緩和ケアや在宅診療も重点的に、在宅から急性期医療までできる医師として地域に還元すべく、ファミリーケアクリニック吉祥寺を開業。

<資格>

日本救急医学会 救急科専門医|日本内科学会 認定内科医|がん等の診療に携わる医師等に対する緩和ケア研修会 修了|産業医科大学産業医学基礎研修会 修了|日本救急医学会認定 ICLS修了|日本内科学会認定 JMECC 修了

ファミリーケアクリニック吉祥寺

院長

中西 貴大

吉祥寺 診療所

〒180-0002
東京都武蔵野市吉祥寺東町2-7-3

<徒歩>
・JR 東日本 吉祥寺駅 12分
<バス>
・JR 東日本 吉祥寺駅 5分

小金井 連携室

〒184-0011
東京都小金井市東町3丁目1−26
KMコーポ小金井 101

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・JR東日本 東小金井駅 10分
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©️2023 Family Care Clinic Kichijoji

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